農業体験2年目に突入!の春

農業体験2年目に突入!の春

【棚田行こうよ.net】静岡県菊川市・千框のホームページを09年4月公開!

棚田米おにぎり
棚田米おにぎり
棚田米おにぎりを食す

2008年より静岡県菊川市上倉沢地区の棚田保全活動に参加しています。上倉沢地区の棚田保存会の皆さんが自分たちの仕事の合間に一生懸命に保全・復元をしている千枚田ですから、微力ながらの何かお役に立てれば・・・と思ってお邪魔しています。そんな農業体験でしっかりGetしたのが、『棚田米おにぎり』です。美味しかった!ご馳走さまでした。

「しずおか棚田・里地くらぶ」総会
「しずおか棚田・里地くらぶ」総会
「しずおか棚田・里地くらぶ」総会

多くの機能を持つ棚田や里地を守るため、保全活動を行うボランティア。それが「しずおか棚田・里地くらぶ」の趣旨です。静岡県主催のプロジェクトです。「棚田・里地情報ニュースレター」が届いたり、静岡県内各地での「棚田保全活動やイベントに参加」ができるなどの特典があるそうです。静岡県建設部農地局農地計画室が窓口ということですので、興味のある方はお問合せしてみてください。

農業体験(田起こし・畦塗り)
農業体験(田起こし・畦塗り)
農業体験(田起こし・畦塗り)

私個人の今日一番の目的は、やっぱり「地域の人の為に」なので、「イベント」というよりは「実作業」!なすべきことをなす為に来たというつもりで黙々と作業をしました。ただ体力不足で終盤は『地域の方とのコミュニケーション』という名の雑談タイムが長くなってしまいました。毎度の事ながら、半日では大して役に立たなかったような・・・。少しずつ手際よくできるよう頑張ります。

棚田の畦塗り
棚田の畦塗り
農業体験(田起こし・畦塗り)

この日、農業体験に来ていた「しずおか棚田・里地くらぶ」の方や、今回はじめて田んぼに入る学生さんは、田んぼに入る時から大騒ぎだったり・作業も悪戦苦闘でしたが、参加者が皆楽しめたようでこうした環境に感謝したいです。遠方から来た友人も親子で楽しんでくれたようでした。太陽をあび、畦を作り、汗をかく、とても素晴らしいことです。


上倉沢千框の方
上倉沢千框の方

上倉沢千框地域のおもてなし

この記事の最初にご紹介した棚田米のおにぎりですが、この日の朝から地域の方(主におかあさん方)と学生の釜戸班の方が実際に釜戸に火をおこして、米を炊いてくれた棚田米でした。作業を楽しみにしていた私たちには、嬉しいサプライズでした。地域の男性からも「棚田の仕事が初めて楽しいと思えた」という声が聞かれました。スゴイ!

日本赤ガエルのおたまじゃくし
日本赤ガエルのおたまじゃくし
日本赤ガエルのおたまじゃくし

「日本赤ガエルのおたまじゃくし」と言ってみたものの、おたまじゃくしの時点では、素人目にはどれも同じに見えますね。いけない、そう言っちゃうと有り難味が薄れますね。「ニホンアカガエル」はとっても有難いカエルなんですよ。絶滅危惧種に指定されているんですって。他にもいろんなカエルがいて「ケロケロ」鳴いてる声は癒し効果バツグンでした。

里山の春・土筆
里山の春・土筆
里山の春・土筆

今年はずっと暖かい日が多かったので、梅も桜も早いとの情報でしたが、土筆もあちこちでスクスク育っていました。我が家は土筆を収穫しましたので、数日後には「土筆の卵とじ」として、このブログに紹介したいです。土筆は生えはじめのものもありましたが、もう既に開いてしまっている物も多かったです。他にもゼンマイや、ふきのとう等を発見しました。いや~、春ですねえ。

里山の春・たんぽぽ
里山の春・たんぽぽ
里山の春・たんぽぽ

たんぽぽも最近は見る機会が非常に少なくなったように思いますが、里山にはしっかりとタンポポの群生が見られました。素朴な物としてコスモスなんかも好きですが、今日のような清々しい太陽とたんぽぽもとても合いますね。ハチが元気に蜜を集めに飛び回っていましたが、こうした光景も保全したい対象の一つですね。自然はバランスが大切です。

静岡大学生の研究発表
静岡大学生の研究発表
静岡大学生の研究発表

さあ、実は私が今回一番感動したのが、学生の研究発表です。昨年の活動時に必ず5名~10名くらいで毎回顔を合わせた静岡大学農学部の学生さん。「研究用の網です。」と聞いていた網が何の為の物だったのかなど、発表により全てがつながりました。生き物の研究、害虫対策の研究など、どれもとても地道な研究で脱帽ものでした。エライ!

静岡県大生の研究発表
静岡県大生の研究発表
静岡県大生の研究発表

本日の締めは、静岡県立大学経営情報学部の学生さんが、『棚田マーケティング』と題しての研究発表でした。生産者・職人というものは、マーケティングという意識がなかなか持てないものだとは思います。ただ、誰が必要としてくれていて、どうしたら商業ベースで生産活動ができるのかということを押さえたら長続きする。そういうことだと思います。

今日一日、地域の皆さん、静岡県職員の皆さん、教授・学生さん、お疲れさまでした。ありがとうございました。

投稿者:しずまち


コメント / トラックバック 3 件

  1. 昨日はお世話になりました♪

    棚田米のおにぎり、美味しそう!
    私たち親子は都合で車中で昼食となりましたが、子供が
    「お母さん、一生懸命働いた後のご飯って美味しいね!」と、言っていました。
    今後は、棚田の日は終日田んぼdayに決めました。

    皆さんに畦ぬりを「上手だね~」と、褒めていただき、稲刈りの時よりもやりがいを感じたようです。
    今日、学校がなければ、続きをやりに行く気満々でした(笑)。

    大学生の皆さんの発表も、見逃してしまいとても残念です。
    ここ2年ほど、子供が夏休みの自由研究で「絶滅危惧種・生物多様性って?」というようなテーマで取り組んでいたので、知識を深めるいいきっかけになったのかも。
    里山の生物多様性と棚田マーケティング、とっても密接な関係ですね。

    今度、子供や参加者の多い田植えや稲刈りの時に、子供むけに~
    なんて、わがままをここで呟いてみたりして♪

    テレビで見て、知っているつもりでも、体験する事で得る感動、苦労、知識は無限大だなぁと、改めて感じました。
    棚田活動に関わるすべての皆さんに感謝しております。
    ありがとうございました。

  2. うにちゃん、コメントありがとうございました。

    棚田ばかりが大切なものというわけではないはずですが、こうして感じてくれる人と感じたことを話し合えるきっかけとなることのであれば、「棚田」はどれだけ素晴らしいものか・・・と感じます。

    このような「活動」が棚田とともにずっと大切にできるのであれば、人間って捨てたものではないですね。

    一般の方と地域の方、行政の方との間で、私たちに出来る事は精一杯やりたいと思っていますので、また貴重な意見をいただければと思います。

    管理人:しずまち

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スパム対策のためお手数ですが下の計算の答えを半角数字で入力してください。 (必須)